最近のマイブームは「好きな男性のタイプってどういう人?」と聞かれたらどう返そうかという妄想である。
こんな質問投げかけてくれる男性はほとんどいないが、もし不意に聞かれた時に上手に返せるように考えておこうというわけだ。
こんなくだらない妄想で1日の大半を過ごしているのは、ここでは目を瞑ってもらう。
「好きなタイプ」というのは実に厄介で、彼氏ができればその彼に寄せられて作られる。
彼氏がいなければ「面白い人」などと当たり障りのない漠然とした答えしか思い浮かばず、沢山あげれば「こいつは理想が高い」と勝手にレッテルを貼られて難しい。
死ぬまであと何日残っているか分からない、この大切な1日を使って私は沢山その質問の答えを考えた。
「ん~、やっぱり優しい人かな」無難すぎる。
「ん~、誰に対しても平等に接する人かな。」ちょっと違う。
「ん~、直感で決めるからその時々によって変わるのよね。」ん~面倒臭そう。
家で考えていても埒が明かないので、気分転換に図書館に出かけ
帰りがけに「あ~隣を歩いてくれる男性がいいな」と思わず膝を打つような答えが出た。
「俺についてこい」系の男性は少し苦手。
一昔前は流行ったのかもしれないけれど、その強引さに疲れてしまいそう。
こういうタイプはこっちの意向を聞きもせず、デート場所もご飯も住む家も場所もあらかじめ用意しそうである。
私の場合自分の主張もあるために
「なんやい、自分だけで決めちゃうなんて。ちょっとはこっちの考えも聞いてちょうだいよ。」となってしまう。
かといって「お先にどうぞ」系の男性は頼り甲斐がなさすぎる。
最近は草食系男子の増加により、「お先にどうぞ」系が多い気がするが
これでは全て女性がリードしなければならず、これも疲れてしまう。
今度のデートをどこに行くか聞いても「君が行きたいところに」
何を食べるか聞いても「君が食べたいもので」
彼女の考えに後からついて行きますというのはなんとも他人任せである。
レディーファーストか何かと勘違いしているのか、優しさなのか、優しいだけでは物足りない。
ということで思いついたのが「隣を歩く」系男子である。
彼は彼なりの意見やこだわりがあり、俺についてこいということもできるけれど
彼女の歩幅に合わせて隣を歩いてくれる男性だ。
心に余裕があるからこそ、彼女の歩幅に合わせられる余裕がある。
優しいだけではなく、きちんと自分の意見も持っているため頼り甲斐もある。
最高ではないか。
私の理想を全て満たしてくれるタイプだ。
ビバ「隣を歩く」系男子!
しかも、タイプを聞かれた際に
「隣を一緒に歩いてくれるような男性かな~」とだけ言えば
理想が高そうでもないし、かといって無難すぎるわけでもない。
「俺にもチャンスがあるかも」と思ってもらえそうである。
この質問の答えとして最も適切なのは
男性に「俺にもチャンスがあるかも」と思わせることである。
そうでないと、モテないし聞かれた意味がない。
そういう意味でも、この質問の答えとして最高のアンサーが浮かんだのではないかと思う。
割とこの質問は人を表すので、私はほとんどの男性に投げかける。
「好きな女性のタイプってどんな人?」
そして「私にもチャンスがあるかも」とまんまと思うのだった。