小さい秋見つけた

8月31日、それはなんだか切ない夏の終わり 特別な日、何年か前までは 宿題に追われ、追った日   夏休みが終わる それは小学生のわたしにとって残酷な宣言だった 夏休みの友はランドセルからも出してもらえずに、ただ…

役所からの手紙

役所から届いた通知とにらめっこしている 期限は8月21日(金)としっかり示されている 今日の日付は何度確認しても8月25日だった それはどうしたって変えることはできないし タイムマシンにすがりたいが文明はそこまで発達して…

ちょっと寄り道

本屋さんに検索機がないと絶望的な気分になる   こんなに多くの紙の塊から たった一冊の読みたい本を探さなければいけない そう考えただけで倒れそうだ   あの検索機はいわば宝の地図だ 私の求めている宝が…

夢について語ろう

人生には心震える出会いが何度も訪れる 特にこの道を選んでからというもの、運命的な出会いが私を夢に気づかせ導いてくれている   作詞家になりたいと言ったのは大学三年生の時だった 皆が就職を考えている時、ある男の子…

夏がゆく

今年は夏が短い   それは梅雨の時期が一週間伸びたからなのか それとも学生ではなくなったからなのか (いや学生の方がこの夏は短かっただろう)   この頃は日曜日は母と図書館に行って そのあとコンビニで…

嫌味がない人になりたくて

「さくらちゃんって、嫌味がないよね」 と友人が言った   それは意外な発言であり 今まで生きてきた中で一番嬉しい褒め言葉だった   時に私のことを「優しい」と褒める人がいる その時私は頭の中で首を振り…

正直な男と女

彼に抱きしめられると ああここが私の居場所なんだと その温もりに安堵する   夜目が覚めるたび 彼に抱きついてまた眠りにつく   そうして次の日の朝は時間など気にせずに 狭い部屋の中でグダグダと 午前…

イタリア旅行記 下

ベローナは着いた途端に好きだと思った ロミオとジュリエットの街   着飾ってなく洗練された街並み お昼に買ったのはサンドウィッチ 「This! This Please!」 外に座って小さなコロッセオを前に食べた…

イタリア旅行記 上

彼がイタリアへ行こうと言った なぜ彼がイタリアを選んだのかはよくわからない   私はただついてゆくようにイタリアへ飛んだ   ツアーというのは不思議なもので 昨日まで一切人生が交わることのなかった人た…

ハタチの誕生日 甘い誘惑

ハタチの誕生日に彼が沖縄に連れて行ってくれた   付き合って半年頃だったと思うが、もう気の知れた仲になっており、都内で一泊して沖縄で二泊三日そして都内に帰ってきてもう一泊の四泊五日はそんなに苦ではなかったが、さ…