ある友人に向けて 愛を込めて

大好きな友人たちから誕生日のお祝いのメッセージが届いたっ!

改めて皆の誕生日にもメッセージを送らねばと、自分の怠けを省みつつ、やはりお祝いのメッセージにはニヤケが止まらない。

 

その中に、「毎日お昼休みにエッセイが更新されていないか、確認してるよ」というなんとも嬉しい言葉をくれる友達がいた。

彼女は、高校時代いつも二人で一つ、ずっと一緒にいた私にしては数少ない心許せる友人の一人である。

 

身長も同じくらいだったし、名前の順も前後だったし、ピアノ科副科声楽、同じ合唱部の同じアルトパートで歌っていた。

だからいつも一緒だった。

 

と言っても、高校のクラスにはグループというものがなかったため、一人の寂しさに怯えて一緒にいたわけでもないし、たまにはきっと気づかないうちに別々に行動していたはずである。

 

でもやっぱり、私の高校生活といったら彼女無しでは語れないのだ。

 

私は小学校一年生からピアノを習っていたが、その先生があまりにも優しくて素敵で、将来はその先生みたいになろうと思っていた。

小学校の文集にも書いたほどに、尊敬していた。

 

まず、その先生は綺麗だった。

練習してなくて、さすがに怒られるだろうと思ってレッスンに行っても怒らずにまた最初から優しく教えてくれた。

ちゃんと私に向き合って、曲選びや練習に付き合ってくれた。

30分のレッスンで、15分以上話しても全部「うん、うん」って聞いてくれた。

そんな先生が大好きで、ピアノを続けて音高に入ったわけである。

 

彼女はその先生に似ていた。

美人で優しくて素直で魅力的なところ、全て。

どんなつまらない話でも、彼女が笑ってくれればそれでよかった。

 

高二の誕生日にはサプライズで、皆からメッセージを集めて一つの単語帳にまとめて渡してくれた。(当時私が恋してた2組の男の子の分まで!)

間違いなく、今までの誕生日で一番である。順位はつけないがダントツで一番!

 

読書が好きで、本を読んでいるときは集中しすぎて話しかけても振り向いてくれなかったが、それも皆彼女のことが大好きで、とにかく、音楽科という神経を尖らせたこの世界にこんなに天使みたいな子がいるのかと思うほどだった。

実際に彼女は天使だと言われていた。

 

そんな彼女と3年間一緒にいたのに、私は天使になれなかった。

おかしい

 

大学に入ったら、やはり会う機会が減っていった。

彼女だけではなく、多くの友人とも年に一回か数年に一回だけである。

 

先日、彼女に2年ぶりに会った。

その日に限って私は二日酔いだったが、相変わらず彼女の笑顔に癒された。

毎日この笑顔を見ていたなんて、高校生の私が羨ましい。

 

彼女も私も、数年分大人になった。

束の間の数時間、もう高校生に戻れないことは充分にわかった。

 

それでも、大人になった私たちも素敵じゃないかと思う。

青い時代に出会って、苦い思いを共有して、知らない間に大人になっても、ほんの数時間で分かり合える。

そんな友人がいるだけで幸せだし、私にとって彼女がその友人の一人になってくれたことがとても嬉しい。

 

ただ名前の順が前後だっただけ、ただ席順が前後だっただけ、ただ同じアルトパートに配属されただけ、ただなんとなく雰囲気が似ていただけ

それが運命にも思えるほどに、彼女の存在は今の私にとってもかけがえのないものなのだ。

 

いつまでも、友達でいてください

また会える日まで

愛を込めて

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