冬の陽

風が凪いてきた。

起きた時には洗濯物がバタバタ音を立てて、カーテン越しに人影のように騒いでいたのに、今、外は静かだ。

冬の、陽の短いのに明るい昼過ぎ。

先ほど描いた下書きの絵に、絵の具をつけようと水差しに綺麗な水を足した。

外の清らかな空気が、窓を開けてもこの部屋には入ってこないのは、年の瀬の掃除を後回しにしているから。

ふと横に目をやると、衣装掛けにかけてある服が生活感を出している。

毎年この服を着ているなと思い、去年、一昨年、学生の頃、友人達に囲まれて過ごした服が、偏りながらハンガーにぶら下がっている。

きっと私は

思い、本を閉じた

ストーブの音だけが、この部屋に響いている。

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