心のオアシス

久しぶりにジャズの事を思い出した。
といっても、今でも常にそれは私の頭の中にある程度存在しているので、久しぶりという表現も変な感じだけれど。
今は肌で感じるような響きを持って、久しぶりにジャズを感じている。

大学の3年半だけ、私はジャズをやっていた。卒業以来、ジャズをやっていないので、もう2年やっていないことになる。
それでも私はたまにジャズを聴いている。
「ジャズを全く聴いていない」とかつての仲間が言おうと、私は生活の中にしっかりとジャズの余地を残している。

でもそれは、ただ単にジャズというものを聴いているにすぎない。その中には、あの頃のような熱中、執拗(と言ってもそんなに真面目なピアニストではなかったが)はない。

それなのに今日、テレビから何気なく流れてきたジャズのリズムに、あの頃の、学生時代の熱中みたいなものを感じていた。

私はあの時、確かに生きていた、と思った。
それは2年間の空白がそう思わせたのか、退屈な毎日がそう思わせたのか、はたまた過去の私がそっと教えてくれたのかわからないが、生の喜びというものが私の内側からフツフツと湧き上がり、どうしても止まらず、この文章を書いている。

私は明日のアルバイトが嫌で眠れない。
今のバイトが嫌だと思ったことはないが、システムが変わったので慣れるまでに時間がかかるのが嫌なのだ。
変化がとても嫌いなのだ。

そんな精神状態で、あのジャズを聴いたので、もしかしたらセンチメンタルな気持ちになっていたのかもしれない。
あの頃と何も変わっていないことに苛立ちながら、あの頃と何もかも変わってしまったことに戸惑いながら、あの頃と何も変わらないジャズの音色がそう思わせたのかもしれない。

生きていると、時々日々の雑務に追われて、生きているということに気づけなくなる時がある。後から思えば生きていたと思うのだけれど、渦中の時は考える暇もなく時間が過ぎていく。
そんな雑に生きそうになる時に、ジャズは私に何かを思い出させようとするのかもしれない。

目の前のことしか見えなかった心が、ほんの少しだけ和らいで、ほんの少しだけ前向きになろうと思える。
だからきっと、わたしにとってジャズはオアシスなのだ。

寝る。

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